連体修飾節 (1): 外の関係
- さて廿日ばかりありて,この女ゐたる方に,雀のいたく鳴くこゑしければ,雀こそいたく鳴くなれ,ありし雀の来るにやあらんと思て,出てみれば,この雀なり。(宇治拾遺)
- 屋おほきなれども,人のありげもなし。ただ女一人ぞあるけはひしける。(宇治拾遺)
- 橘の葉のこくあをきに,花のいとしろう咲きたるが,雨うちふりたるつとめてなどは,世になう心あるさまにをかし。(枕草子)
- 彼女がコーヒーミルで豆を砕く音がした。(和久峻三『殺人者が目覚める朝』)
- 田楽の味噌が焦げる匂いが立ち上る。(宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』)
- 近江屋の勝手口には,ただお美津のしゃくり上げる声が聞こえるだけだった。(宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』)
- 日美子は,布佐子の手首に,ロープで縛られた赤い痕跡のあるのを,ちゃんと見ていたのだ。(斎藤栄『日美子の琵琶湖・鎌倉殺人事件』)
- 大橋修造が裸で寝ていた証拠は,どこにあるんだね?(和久峻三『伊豆死刑台の吊り橋』)
- そこに,両親の職業が出てくる理由が,彼女にはわからなかった。(佐野洋『動詞の考察』)
- あの人 [=弁護士] に頼めば,無罪になる確率が高い [...] (和久峻三『伊豆死刑台の吊り橋』)
- ほら,時代劇のドラマなどに,医者が薬を調合する場面が出てくるでしょう?(佐野洋『動詞の考察』)
- その際,冷蔵庫を始め,炊飯器,電子レンジ,食器乾燥機などを買う相談に乗ってくれたのは,すでに結婚している娘の加奈子であった。(佐野洋『動詞の考察』)
- 渡りに船とばかりに,久保田嘉奈子は,大橋修造から金を引き出す作戦に出た。(和久峻三『伊豆死刑台の吊り橋』)
更新日:2002/12/10 — Copyright © 2002 by Kazuto Matsumura