フィンランドの言語と文化(2005冬)

フィンランド映画 (2): Aleksis Kiven elämä

DVDの宣伝文

1800年代の中頃,フィンランドの上流社会に属する少数者たちは,ロシアに支配されているフィンランドを独立国にしようともくろんでいた。知識人層は,自分たちの独立計画がこの国のフィンランド語系の住民たちに支持されなければならないことを理解しており,そのために,アレクシス・キヴィという名の,貧しい仕立物屋の息子にフィンランド語の文学を注文した。映画「アレクシス・キヴィの生涯」は,フィンランドが独立への一歩を踏み出した時代についての,また,フィンランドの人々のおかれた状況を改善しようと,フィンランド人としてのアイデンティティと誇りを作品にした,最初のフィンランド語作家についての,波瀾万丈で,ユーモアのセンスあふれる物語である。

ヤリ・ハロネン(監督)「アレクシス・キヴィほど,フィンランドの歴史に大きな影響を与えた人物はいない。すべてのフィンランド人は,キヴィの凛々しい,奔放な人生を知っておくべきである」

(松村一登・訳)

参考文献

更新日:2010/01/17 — Copyright © 2010 by Kazuto Matsumura